日独青少年交流交歓学生(2)

※日独青少年交歓学生の工場視察で訪れたミュンヘンにあるシーメンスの本社社屋


※私が参加した「第20回日独青少年交歓」報告書の表紙写真


日独青少年交歓学生に参加して、
強く印象に残っていることの一つがドイツのものづくりの意識だ。

日独青少年交流交歓では、
「日本の夕べ」のような交歓交流行事のほかに、
ドイツの会社や工場などの施設見学もあった。
私がとくに楽しみにしていたのが「シーメンス」社の見学だ。
当時の日本でも名の知れた電信や電車を製造する会社であったので、
どれだけ立派な本社なのだろうと期待していた。
しかし、私のその期待は本社に到着したとたんに裏切られた。
これが本社なのかと思うような木造3,4階建てほどの会社だったのだ。

日本の場合、大きな規模の会社であれば
本社や工場などの建物にお金をかけ、
その建物の立派さを誇るような企業がほとんどであると思う。
しかし、ドイツでは本社の建物にお金をかけないのだ。

そして、ドイツでは「必要なものを、必要なだけつくればいい」
「無駄なものはつくらない」という意識のもとで
ものづくりがされていることに非常に驚いた。
当時、高度経済成長の只中だった日本は、
「モノをつくれば売れる」時代であり、
いかに大量生産するかがものづくりの根底にあったからだ。

「人間」を真ん中において、
生活を大事にしながら「ものづくり」をするドイツ。
かたや、「商品」を真ん中にして、
精度の高い商品を大量生産し豊かさを求める日本。
交歓先のドイツの学生たちと、
どちらがあるべき「ものづくり」なのか議論になったが、
私は日本の「ものづくり」に疑問を感じた。

「働き方改革」が叫ばれるようになって、ようやく日本でも
「ワークシェアリング」の考えを取り入れる企業が増えてきたが、
ドイツでは50年以上も前から取り組まれてきていたのだ。

ドイツには、「働き方改革」のヒントがいくつもありそうだ。

医療法人社団 映寿会
社会福祉法人 中央福祉会

理事長 北元 喜洋