多民族
中国やロシア、中東の国々など、
世界の多くの国々はつねに民族問題を抱えている。
アメリカにしても、多民族の集まりの国だ。
そして、ドイツなどのヨーロッパの国々も、
社会的立場の弱い多民族に労働条件のよくない仕事をさせてきた歴史がある。
例えばタクシーの運転手や、ゴミ収集車の作業員は
トルコ・イラン等の外国人労働者であるが、
既に3代目であり、国籍はドイツになっている人達が多い。
しかし、AIなどによる技術の進化と、
新型コロナによって雇用情勢が大きく変わりつつある今、
移民族のような弱者に従事させていた仕事を奪わないと
その国に住む民族の仕事がなくなってしまう、
そんな時代が来るかもしれない。
島国の日本は国民のほとんどを特定の民族が
占めているという世界的にも稀な国だ。
タクシーに乗っても移民の方がハンドルを握っていることはまずない。
清掃に従事する人たちも、多くが日本人である。
それ故にどんな仕事に就く人であろうと、
その仕事に従事する人に対して他国と比較すると敬意を持っているのではないか。
近年、製造や介護の仕事を中心に、
海外の人を働き手として雇用する企業が少しずつ増えてきた。
果たしてその人たちは、日本人と同じ待遇で働いているのだろうか。
外国人労働者ということで、差別を受けたりしていないのだろうか。
経営者は、どんな人を雇う場合であっても、
責任と敬意をもって接しなければいけない。
国のトップもそうあって欲しい。
医療法人社団 映寿会
社会福祉法人 中央福祉会
理事長 北元 喜洋