環境への取り組み-施設環境への取り組み

熱源改修による省エネ事業がNEDO補助事業に採択

NEDO(New Energy and Industrial Technology Development Organization)とは「新エネルギー・産業技術総合開発機構」の略称で、日本の環境保護政策と科学技術開発の一端を担う独立行政法人です。2003年(平成15年)10月1日に設立され、本部は神奈川県川崎市にあります。

省エネルギー効果が高く、費用対効果が優れていると認められる事業には3分の1の補助が行われています。

2008年度は各業種の幅広い事業者から516件の応募があり、今回交付決定した事業は、プロセス改善、廃熱利用、高性能工業炉等によりエネルギーの使用合理化を図るもので、総数で389件、補助金総額で約296億円となっています。これらの計画による省エネルギー効果は原油換算で約46万キロリットル/年が見込まれます。

今回採択された事業の概要は、
(1)空調及び給湯熱源設備を、従来の重油ボイラーから省エネタイプの水冷式ヒートポンプシステムに置き換える。
(2)地下水を用いて地熱を回収し、ヒートポンプの熱源に利用する。
(3)エネルギー消費量及び環境負荷の軽減及びにコスト削減も同時に行う。
と言うものです。地下水は外気温と比して、年間温度が16℃と安定しており、夏は低温、冬は高温の熱源として利用することが可能で、ヒートポンプのエネルギー消費効率(COP)を改善させます。

病院機能評価V6.0からは「エネルギーの消費抑制努力」が評価項目に追加されており、また日本医師会でも私立病院のCO2削減の数値目標を設定しており、2008年3月「私立病院における地球温暖化対策自主行動計画」を策定しています。 今回の事業の省エネ効果目標は17.8%です。補助事業のため、省エネ効果目標達成は必須ですので、今後は電気使用量のさらなる削減に努め、不要な電気は消す、休日・夜間の照明の見直し、冷暖房設定温度の見直し、省エネ機器への更新などを実行していく必要があります。

10月末までに工事を開始し、完了は2009年1月末の予定です。