私たちの想い
about us
今、医療福祉施設を利用する方々の多くは、青壮年期を激動の中で過ごされてきました。
戦争経験をされた方から、1960~70年代の高度経済成長期に仕事に従事されてきた方、1980年後半~90年前半の空前の好景気ジャパンアズ№1と言われたバブル経済、その崩壊も経験した方など様々です。
ところが、ご利用者の過ごされてきた時代背景を理解せず、その体験に寄り添う事なく、年齢、医療度、介護度で分類、サービス内容を決めているのではないでしょうか。これではご利用者の方々と心を通わせることが出来ず、本当の意味での医療・福祉サービスの提供しているとは言えません。
医療ではカルテを、介護ではケアプランを作成し、ご利用者様に向き合ったサービスの提供が始まります。我々が目指すべきサービスとは、生きてきた時代背景を理解の上で、ご利用者の方々とともに「人生のカルテ」を作り、最良の時間を共有していくことだと考えます。
映寿会みらいグループ 理事長 北元喜洋
鞍月プロジェクト
(既存建物の女性・子どもの施設への改築と、特別養護老人ホーム寿晃園の増築と移転)
私たちは、みらいの福祉を考える上で、「福祉を支える人」を支えることも、また重要であると考えています。福祉施設のスタッフで多く働いている女性が安心して働くことのできる、また、近隣の地域で暮らしている介護や子育てをおこなう母親が安心して生活することができる。
そんな、福祉・健康の「ハブ」となる場を多世代に渡って持続的に地域に提供したいと考えています。
子どもと高齢者・女性の街
敷地は石川県金沢市の駅からほど近い、県庁や県立病院がある鞍月エリアです。この地域に位置する、私たち映寿会グループの特別養護老人ホーム寿晃園(じゅこうえん)が計画敷地です。映寿会グループの医療施設や県立病院があり、女性のスタッフも多く働いています。
しかし、女性支援が十分でないこの地域では、親の介護から産後ケアなど安心して働く上では抱えている問題も多い現実があります。
さらに、この地域では近接した地域での土地区画整理事業が計画されており、高齢者に加え、将来的な子どもの増加も想定されており、地域として取り組む課題になりえます。
地域医療と高度医療の橋渡しの存在
私たち映寿会グループの敷地では病院やデイサービス、特別養護老人ホームなど。
隣接する県立病院では高度医療を提供しています。お互いの役割を分担し、地域に対して医療を提供している一方、女性に対しての支援が十分にできていません。実際、県立病院の産婦人科での出産した場合、産後の母親のケアを行う場がないという現実もあります。そこで、お互いを補うように、女性のため、子どものための施設を設けます。